矛盾だらけの名言

偉人の残した名言が、人生を変えてくれると思ったら大間違いだ。

偉人の名言を通して得るべきものは、

 

     “己をつらぬくことだ”

 

タイトルにもあるように名言は矛盾だらけだ。

例をいくつかだそう。

キリスト「右の頬を殴られたら左も差しだせ」

ハンムラビ法典「目には目を」

トルストイ「愛は憎しみなく与える」

有島武郎「愛は憎しみなく奪う」

偉人とは辞書に、優れた偉業を成し遂げた人、偉大な人、等と書かれている。

簡単に言うと勝ち組だ。

そんな勝ち組の残した言葉が矛盾してるのだ。それは、時代や目的が違うからだと思うかもしれないが、そうではない。

その理由は人生の正解がひとつではないからだ。

本来正解は人の数だけあるべきものだ。

しかし今の世界は正解が固定化されつつある。

正解を決めるのは自分自身なのに、決められた正解が存在する。

それは本当に正解なのか?

不思議な感覚である。

そんな世界で生きてると、自分の正しさを見失ってしまいがちである。

そんな時こそ偉人の名言を見てほしい。

不思議と勇気がもらえるはずだ。

しかし、気をつけてほしいのはそれを鵜呑みにしてはいけないということだ。

偉人とは己が道、つまりは己の正解を貫き成功した人だ。

人の数だけ正解がある世界で全く同じ正解なんてなかなかない。

つまり、偉人の世界観を真似したところで正解には辿りつかない。

偉人達が伝えたかったのは自分達を真似することではなく、

      “己をつらぬくこと”

ではないだろうか。

中途半端にやるのではなくつらぬくのだ。

人に何を言われようと己の正解を。

そうすると世界が違った世界にみえるだろう。